変わっていくこと

人は変わっていくものです。言うことだって変わりますし、外見的な変化ももちろんあります。
人間の性質というものは何もせず放置しておけば悪い方に変化していくものです。
外見的な部分はもちろん老化というかたちで悪化していきますし、精神的にも堕落していきます。さきほど前置きしたとおり、「何もせず放置しておけば」という前提がありますので、ほとんどの人はある程度努力して内面的にも外見的にも現状維持あるいは良化という方向にもっていくのですが・・・

ここで見過ごしてはいけないことは、「悪化」「良化」ということがどういった視点からの評価なのか、果たして我々が人を指して「あの人はちかごろめっきり悪くなった」という場合、そういった判断の材料となったその人の変化について、悪化と断じることが妥当なのかどうかということについて、今一度考えてみなければいけないと思うのです。もしその人が近頃めっきり遅刻が多いということであれば、周りの人間は迷惑かもしれませんが、本人はゆっくり余裕を持って行動できるので気持ちがいいでしょう。本人的にはこれは良化したといえないでしょうか?

バカなことをいう、それはただ単なる自分本位というのだ、みんながお前のように考えるようになったら無茶苦茶だよとお思いでしょうが、最近僕が考えていることはこんなところです。ただ、ひとつ皆さんに考えて欲しいことは、悪化、良化の判断について、「100%完全に」他人に委ねることは可能でしょうか?皆さんはそれに耐えられるでしょうか?ということと、逆に「100%完全に」自分で判断できるでしょうか?ということも併せて考えてみて欲しいのです。

それでは、失礼いたします。