大学のときのおはなし

大学のとき、ある人に3年ほど片想いしていました。
僕はかなり奥手というか、極まったヘタレだったので、2年から知り合うようになったその人に、4年の終わりになってようやく告白しました。結果、「彼氏がいる」ということで振られました。
成熟した大人であるみなさんからすれば、告白するまで時間かかりすぎとか、そもそもわざわざ告白する意味がわからんとか、彼氏がいるかどうかぐらい先に訊いておけとか、いろいろと突っ込みたいところはあるでしょうが、振られた帰り僕はバスの中でしんしんと泣きました。
今から考えるとその人に対して行ってきたことと、その人の僕に対する行動についての僕の反応とが、ひどく道化じみて思え、もうこういう鬱陶しいことは考えないようにしようと思うのですが、どうしてもああでもないこうでもないと思い煩うことが絶えないのです。
別にプライドが傷ついたとか、もうこんなバカらしい片想いなんか御免よとかそういう事は思わないのですが、ただただ自分の積極性に欠ける態度、ふるまいが自分自身歯がゆく思えて仕方がありません。
一つだけ気になることがあるとすれば、僕の立ち回り次第で、その人と僕との関係は違ったものになっていたのか、ということです。今はその人とはただの同窓生というか、1年に一度会うかどうかというぐらいの関係になってしまいました。

いつまでもこうして終わったことをグダグダと書いているのでは、将来にわたっても恋愛関係で成功する望みは低いなと自分でも思うのですが、元がこういう陰性の性格なのでどうしようもないのです。

表面的にはすでに終わったこと、としてさっぱりと切り替えたフリはしています。その人を遊びに誘ったり世間話のメールを送ったりすることもないし、(その人との間に起ったことについて)人に話すようなこともありません。
自分の中の建前の自分は、「もう終わったこと」としてさっぱりしたフリをしているのですが、自分の中の本音の自分は、いつまでも黒々とした感情を撒き散らしてこうしてグダグダとキーボードを叩かせているのです。

一つだけ勘違いしないでほしいことがあるのですが、3年の間片想いといっても、その間他の人と普通にデートしていたとか、他の人を好きになってたという事実もありますので、そこまで僕が一途だとか純粋だとか言いたいわけではないので、悪しからず。

それでは、失礼いたします。